ミューザ川崎シンフォニーホールの座席表と見え方|1階〜4階席

ミューザ川崎シンフォニーホールは、JR川崎駅の西口すぐに建つ1,997席のコンサートホールです。

東京交響楽団のフランチャイズホールとして知られ、夏の音楽祭「フェスタサマーミューザ」の会場でもありますね。

そしてこのホールを語るうえで外せないのが、客席の形。ぶどう畑のように段々の客席がステージを360度ぐるりと取り囲む「ヴィンヤード形式」を採用しています。

扇形や長方形のホールとはまるで勝手が違うので、座席選びの考え方も変わってきます。

この記事ではブロック構成とキャパを整理したうえで、実際に足を運んだ人の投稿とあわせてエリアごとの見え方を見ていきましょう。

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ミューザ川崎の座席表とキャパは?

まずは全体像から確認していきます。

収容人数は1,997席(うち車椅子席10席)。数字だけ見れば中規模ホールですが、体感はもっと近く感じられるつくりです。

その理由が客席の構造。フロアは1階から4階までの5層に分かれ、客席スロープが2重らせんを描きながらステージを一周するという、他にあまり例のない形をしています。

パイプオルガン(スイス・クーン社製) 2P席(ステージ後方) ステージ オープン形式・客席との段差が小さい 1C・2CA・2CB(正面側) 下手 2LA/3LA 4LB 上手 2RA/3RA 3RB 3C・4C(後方上層) 1,997席・ヴィンヤード形式・客席が360度ステージを囲む 変形10角形/客席スロープは2重らせん状

ステージ
1階・2階前方
2階・3階
3階・4階上層

公表されている座席情報をもとに作成したイメージ図です(実際の席割りは公演により変わります)

ブロック名は数字とアルファベットの組み合わせ。先頭の数字が階、Cが中央、LとRが下手・上手、Pがステージ後方を指します。

実際に使われているのは 1C/1C-1/2CA/2CB/2LA/2LB/2RA/2RB/2P/3C/3LA/3RA/3RB/4C/4C-1/4LB など。同じ「2階」でも、正面・横・ステージ裏とまったく別の景色になるのがこのホールの特徴です。

まずは、それぞれのブロックからどう見えるのかを撮り比べた投稿を見てみましょう。

座席図と実写を並べた、これ以上ないほど親切なまとめ。P席からの1枚では、オーケストラ越しに正面の客席全体が見渡せているのが確認できます。

2階ステージ上手の写真も同様で、演奏者のすぐ真横から見下ろすアングル。譜面台の並びまで手に取るように分かる距離感ですね。

続きの投稿では、上層階の景色が紹介されています。

3階席の下手側・上手側それぞれからの実写。手前に木製の手すりが入り込んでいるのが、はっきり写っています

この手すりの存在は、上層のサイド席を選ぶときに知っておきたいポイント。詳しくは後ほど触れましょう。

正式名称 ミューザ川崎シンフォニーホール
収容人数 1,997席(車椅子席10席を含む)
開館 2004年7月1日
形式 ヴィンヤード形式・オープンステージ/変形10角形の5層構成
設計 建築:松田平田設計/音響設計:永田音響設計
ステージ 間口22m・奥行14m・天井高約22m/16分割の迫り上がり式
最大視距離 約37m
パイプオルガン スイス・クーン社製 71ストップ(ステージ後方)
本拠地 東京交響楽団のフランチャイズホール
所在地 〒212-8557 神奈川県川崎市幸区大宮町1310

なお2011年3月11日の地震で天井の仕上材が客席へ崩落し、約2年間の休館を経て2013年4月1日に再開しています。

現在の天井は復旧工事を終えたもの。音響の評価は事故前から変わらず高いままです。

1階席・2階前方からの見え方

1階Cブロックは、座ったときの目線が舞台上の演奏者とほぼ同じ高さになるエリア。

これはステージが低く設計されているからこそで、前方の列だと演奏者と目が合いそうなほどの距離になります。

最前列から撮った1枚で、椅子と譜面台が並ぶステージが目の前に迫っています。客席から舞台までの段差がごくわずかしかないことが、写真から一目で分かりますね。

「段差のミニマムさはピカイチ」という表現のとおり。多くのホールでは舞台が胸の高さまで上がっているので、これはかなり珍しい部類です。

いっぽう、この近さには裏返しの面もあります。

1階の端寄りの席から見上げた1枚。パイプオルガンの管と、木の質感を生かした天井のつくりが写り込んでいます。

特定の楽器のすぐそばに座ることになるため、その楽器の音だけが際立って聞こえる席があるわけですね。この投稿の方はそれを「ご褒美席」と表現しています。

2階前方の2CAブロックも、ステージとの距離はかなり近い部類。オーケストラ全体を見渡しながら細部まで聴き取れる、バランスの良いエリアです。

2階中央・P席からの見え方

2階中央後方の2CBは、ステージ全体をひと目で見渡せる正面席。左右に広がるオーケストラの音のバランスも整っています。

座席表の見た目より実際は近く感じられる、というのが公式の案内でも強調されているところ。

そして、このホールならではの席が2P。ステージの後ろ、パイプオルガンの手前に位置するブロックです。

演奏者と向かい合う形になるので、指揮者を正面から眺められる唯一のエリアになります。

オーケストラの一員になったような視点を味わえる反面、ピアノリサイタルでは音が正面席の方向へ飛ぶため、響きはやわらかめ。曲目によって評価が分かれる席とも言えるでしょう。

いっぽうで、この席が本領を発揮する演目もあります。

P席から撮られた1枚で、オーケストラ越しに正面の客席全体が見渡せています。すぐ背後にパイプオルガンが迫っている位置関係も伝わりますね。

サン=サーンスの交響曲第3番のようなオルガンを使う曲では、前方からオーケストラ、背後と頭上からオルガンの音に挟まれるという他席では味わえない体験になります。

ちなみにオルガン奏者用のモニターは、2階下手側のLAブロックの天井に設置されているとのこと。細かい観察ですが、会場の造りがよく分かる情報です。

3階席・4階席からの見え方

3階中央の3Cは、正面から音を受け取れるうえ、反響板を経由した残響が加わってオーケストラがまとまって聞こえるエリア。

他のホールなら2階前列に相当する位置づけで、「上の階=遠い席」という先入観が当てはまらないのがこのホールです。

4階席からの実写。ステージと、そこを取り囲む段々の客席が一望できています。

ぶどう畑という比喩がそのまま腑に落ちる光景で、ブロックごとに高さと角度がずれながら積み上がっているのが分かりますね。

いっぽうで、3階・4階のサイドブロック(3LA・3RB・4LBなど)には注意点があります。

公式の案内でも触れられているとおり、目の前の手すりでステージの一部が隠れること。先ほどの実写投稿でも、写真の下端に手すりが入り込んでいました。

また、これらのブロックはかなりの高さに位置します。高いところが苦手な方には向かないと公式が明記しているほどなので、覚えておきたいところ。

音の面では、天井やオルガンのパイプに反射した残響がブレンドされ、ふんわりした響きになるという特徴があります。

ミューザ川崎で見やすい席は?

ここまでの情報をもとに、ブロックごとの特徴をまとめました。

ブロック 近さ 見やすさ 特徴
1C(1階中央) 目線が演奏者と同じ高さ。段差が小さく最前列は至近距離
2CA(2階中央前方) 本命エリア。近さと見渡しやすさを両立
2CB(2階中央後方) 正面から全体を俯瞰。音のバランスも良好
2LA・2RA(2階サイド) 演奏者の手元が見える。後方寄りは全体が見えにくい
2P(ステージ後方) 指揮者を正面から見られる唯一の席
3C(3階中央) 音のバランスは随一。他ホールの2階前列相当
3LA・3RB・4LB(上層サイド) 手すりでステージの一部が隠れる。高所が苦手なら避けたい
4C(4階中央) やや遠いがホール全体の響きを楽しめる

いちばんのおすすめは2階中央の2CAブロック。ステージとの距離が近く、それでいて全体を見渡せるという欲張りな位置取りです。

音のバランスを最優先するなら3C。少し引いた位置から、ホール全体が鳴っている状態を受け取れます。

演奏者の表情や手元をじっくり見たいなら、2階のサイドか2P。テレビの音楽番組でおなじみのアングルは、ちょうど2LAあたりからの眺めにあたります。

逆に、初めての来場で無難に選びたいなら上層のサイドブロックは避けておくのが安全。手すりと高さの2点が、人によっては気になるためですね。

なお、同じ席種でもブロックが違えば印象が大きく変わるという声も上がっています。

「S席でも座る位置でかなり違う」という実感。360度を客席が囲む構造である以上、これは避けられない性質です。

気に入ったブロックが見つかったら記録しておく、というのがこのホールの賢い付き合い方でしょう。

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ミューザ川崎へのアクセス

住所 〒212-8557 神奈川県川崎市幸区大宮町1310
JR 「川崎駅」中央西口から徒歩約3分(ラゾーナ川崎プラザの隣)
京急 「京急川崎駅」から徒歩約8分
東京方面から 東京駅から京浜東北線で約18分

最寄りはJR川崎駅の中央西口で、徒歩3分ほど。デッキを歩いていけるので、雨の日でもほとんど濡れずに到着できます。

新幹線で向かう場合は新横浜ではなく品川で降り、京浜東北線か東海道線に乗り換えるルートが分かりやすいところ。

公演後はラゾーナ川崎プラザが隣接しているので、食事や買い物を済ませてから帰るという手も使えますね。

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