南座の座席表と見え方|1階〜3階とさじき席

南座のイメージ

南座は、京阪の祇園四条駅を出てすぐ、四条大橋の東詰に建つ1,082席の劇場です。ルーツは1603年に出雲阿国が四条河原でかぶき踊りを披露した時代までさかのぼります。

現在の建物は昭和4年(1929年)の竣工。桃山風破風造りの外観と屋根の櫓がそのまま残り、1996年には国の登録有形文化財に登録されました。

座席で押さえておきたいのは、花道と、1階の左右に並ぶさじき席の2つ。どちらも一般的なホールにはない要素で、見え方を大きく左右します。

この記事では席番の読み方を整理したうえで、実際に観劇した人の投稿から階ごとの見え方を追っていきましょう。

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南座の座席表とキャパは?

正式名称 南座(京都四條南座)
座席数 1,082席(椅子席1,022席+さじき席60席)
階ごとの内訳 1階 椅子席559席+さじき席60席=619席
2階 204席(特別席28席を含む)
3階 259席
客席の階層 1階・2階・3階の3層+1階左右のさじき席
花道 あり(公演により花道なしの配置になることも)
建物 昭和4年(1929年)竣工。1996年に国の登録有形文化財へ登録
運営 松竹

1階だけで全体の6割近くを占める構成。2階と3階はそれぞれ200席台と浅めで、上の階ほど奥行きが短くなります。

席番は客席から舞台を見て左端が1番、右端が29番。列の数え方は1階が1列から20列、2階が1列から5列、3階が1列から11列。

1階席の平面(イメージ) 舞 台 左のさじき席 右のさじき席 1〜5番 花 道 6〜11番 12〜23番 1列〜20列 24〜29番 花道は1階の5番と6番のあいだを縦に通る 客席を横から見た断面(イメージ) 舞台 1階(1〜20列) 2階(1〜5列) 3階(1〜11列) 花道 3階後方からの視線

※公式の客席表をもとに当サイトが作成したイメージ図です。実際の列数・席数とは異なります。正確な配置は劇場公式サイトの客席表をご確認ください。

中央ブロック
左右ブロック
花道
さじき席

花道は5番と6番のあいだを縦に通ります。つまり6番から11番のブロックは花道のすぐ隣、1番から5番は花道の外側という位置関係。

歌舞伎以外の公演では花道を設けないこともあり、その場合は座席表そのものが別バージョンになります。チケットを取る前に、どちらの配置なのかを確認しておきたいところ。

さじき席と特別席について

南座ならではの席が、1階の左右の壁沿いに並ぶさじき席です。全部で60席あり、座布団敷きの和風のつくりになっています。

舞台を真横から見る位置なので、正面から観たい人向けではありません。そのぶん劇場の雰囲気を味わう席として根強い人気があります。

2階の204席のうち28席は「特別席」として区分されています。こちらは公演により扱いが変わるため、販売ページの席種表記を見るのが確実でしょう。

1階席とさじき席からの見え方

1階は1列から20列。歌舞伎であれば花道の演出をいちばん体感できるエリアで、6番から11番のブロックは役者がすぐ横を通ります。

次はさじき席から撮られた1枚です。

写っているのが南座のさじき席。赤い座布団が敷かれた一段高い座敷で、そこから1階の椅子席と舞台を見下ろす構図になります。

舞台に対しては完全に横向き。それでも客席全体の空気まで含めて楽しめるのがこの席の価値で、劇場そのものを体験したい人には向いていると言えるでしょう。

椅子席のほうはどうでしょうか。次は1階後方、通路側の席から撮られた1枚です。

1階の後方でも舞台は十分な大きさで視界に収まります。南座は1階が20列までなので、最後列でも極端に遠くはありません。

この方は通路側だったため、客席を使った演出で役者がすぐ横を通ったとのこと。通路側は歌舞伎以外の演目でも当たりになりやすいポジションですね。

ひとつ注意したいのが、公演によって1階にも見切れ席が設定される点。

これは音響や照明の機材をどこに置くかで決まるもの。構造的な見切れではないため、同じ座席でも公演によって扱いが変わります。

2階席からの見え方

2階は1列から5列と浅く、舞台をほどよい高さから見下ろせます。ただし左右に寄るほど角度がきつくなるのがこの劇場の特徴。

実際に座った位置ごとの写真がこちらです。

着席時の目線で撮られた記録なので参考になりますね。1番の写真では緞帳が極端に斜めから見えており、端の席がどれだけ角度を持つかがよくわかります。

一方で10番から15番あたりまで寄れば、舞台はほぼ正面。2階は同じ列でも番号で見え方がまるで違うわけですね。

「角度がすごい」という一言がそのまま感想になっています。2階の端は舞台の袖側が切れやすく、奥行きのある演出だと見えない部分が出てきます。

逆に言えば、2階でも中央寄りを取れれば舞台全体をきれいに俯瞰できるということ。番号を確認して押さえたいエリアです。

3階席からの見え方

3階は1列から11列で259席。高さはありますが、劇場自体がコンパクトなので距離としては極端に遠くはありません。

1枚目の3階1列15-16番は、舞台も花道も1階客席もすべて視界に入る位置。劇場の構造を俯瞰できるという意味では、ここが南座でいちばん気持ちのいい眺めかもしれません。

問題は右1列1番のような端の席。2階以上に角度がきつく、舞台の反対側は壁に隠れてしまいます。

この点については、劇場自身が公式に注意を出していました。

公演によっては3階の左右列が「見切れ席」として二等席で販売されます。劇場が「舞台が見えづらい」と明言しているわけで、価格が安い理由はここにあるわけですね。

裏を返せば、見えづらさを承知で選べば安く入れる席でもあります。ストーリーより雰囲気を味わいたい回なら、選択肢としてはあり得るでしょう。

南座で見やすい席は?

ここまでの内容をエリアごとに整理します。

エリア 舞台の見やすさ 花道の見え方 特徴
1階 12〜23番 中ほどの列 ◎ ○ 舞台も花道もバランスよく視界に入る王道の席
1階 6〜11番 ○ ◎ 花道のすぐ隣。役者が目の前を通る歌舞伎向きの位置
1階 1〜5番 △ ○ 花道の外側。花道は近いが舞台には角度がつく
1階 24〜29番 ○ △ 上手側の端。舞台は見えるが花道からは遠い
さじき席 △ ○ 1階の壁沿いの座敷。真横からの視界だが雰囲気は随一
2階 中央寄り ◎ ○ 舞台全体を俯瞰できる。距離も離れすぎない
2階 左右の端 △ △ 角度が強く、舞台の反対側が切れやすい
3階 中央 ○ ◎ 舞台・花道・1階客席まで見渡せる俯瞰の席
3階 左右列 × × 公演により「見切れ席」として販売される要注意エリア

結論としては、1階の中央ブロックか2階の中央寄りが最も外しにくい選択になります。

歌舞伎で花道の演出を重視するなら1階の6番から11番。反対に、舞台装置や群舞の構図を楽しみたいなら2階か3階の中央です。

避けたいのは各階の左右端、とくに3階の左右列。劇場公式が見切れを認めている以上、価格差だけで選ぶと後悔しかねません。

なお3階からだと役者の表情までは追いきれないのも事実。顔をしっかり見たい公演なら双眼鏡があると満足度が変わります。

座席からの見え方シミュレーター

会場と席を選ぶと、ステージの人がどのくらいの大きさで見えるかを再現します。モニターや双眼鏡に切り替えて見比べてみてください。

肉眼で見た場合

会場のタイプは?

ステージ
45m

5m(最前列)160m(ドーム最後方)

この席での見え方

※距離は一般的な会場の目安です。実際の距離は公演のステージ構成で大きく変わるので、各会場の座席表記事もあわせて確認してください。見え方は視力1.0・身長170cm程度の人を想定し、双眼鏡の視野はモデルごとの実視界(8倍7.0°/10倍5.2°/16倍は約2.6°)で計算しています。

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南座へのアクセス

住所 京都市東山区四条大橋東詰
電話 075-561-1155
京阪電鉄 「祇園四条駅」6番出口よりすぐ
阪急電鉄 「京都河原町駅」1番出口より徒歩約3分
JR京都駅から タクシーで約15分(道路混雑がない場合の目安)

京阪の祇園四条駅6番出口を上がれば、そこはもう南座の前。駅を出てすぐという立地は全国の劇場でも屈指の便利さです。

阪急の京都河原町駅からも四条大橋を渡って3分ほど。四条通の東端にあたる場所なので、道に迷う心配はまずありません。

JR京都駅からは市バスでも行けますが、四条通は渋滞しやすい区間。時間に余裕がなければタクシーか、地下鉄と京阪を乗り継ぐルートが確実でしょう。

館内には1階に「とらや」と井筒八ッ橋本舗、2階に「なだ万茶寮」が入っています。幕間の食事を劇場内で済ませられるのも歌舞伎の劇場らしいところ。

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双眼鏡は何倍を選べばいい?

ステージまでの距離で、ちょうどいい倍率は変わります。

会場タイプ・席種ごとの目安はライブ用双眼鏡は何倍が必要?会場・席種別の倍率早見表にまとめました。

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