KAAT神奈川芸術劇場の座席表と見え方|1階〜3階とバルコニー

KAAT神奈川芸術劇場のホールは、みなとみらい線・日本大通り駅から歩いて5分ほどの場所にある約1,200席の3層スタジアム形式の劇場です。

2011年1月に開館した神奈川県立の劇場で、建物の5階から10階までを丸ごと使った縦に長い構造。演劇やミュージカル、宝塚歌劇の公演でおなじみですね。

この劇場を語るうえで外せないのが、席によって評価が極端に割れるという点。「どこでも見やすい」という声と「舞台の半分が見えなかった」という声が同居しています。

この記事では階ごとの構成を整理したうえで、実際に足を運んだ人の投稿とあわせてエリアごとの見え方を追っていきましょう。

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KAAT神奈川芸術劇場 ホールの座席表とキャパは?

まずは席数の内訳から確認していきます。

フロア 席数 構成
1階席 778席 24列。1列目から19列目までが可動席
2階席 189席 5列。両サイドにバルコニー席
3階席 220席 6列。両サイドにバルコニー席・立見席
合計 1,187席 標準的な配置時の数字

ここで注意したいのが、KAATの座席数は公演ごとに変わるという点。客席の床そのものが昇降するため、勾配を変えたり平土間にしたりといった組み替えが可能な構造になっています。

公式の表記は「最大約1,200席(基準勾配)」。1,262席と案内されるケースもあり、消防法上の最大定員は1,699名という数字が出ています。

上に挙げた1,187席という内訳は、演劇やミュージカルで組まれる標準的な配置のもの。チケットを取るときは、その公演の座席表を必ず見ておきたいところですね。

ステージ 舞台開口16.4m/舞台奥行31m/オケピあり 1階席 778席(24列) 1〜19列は1列ずつ昇降する可動席 前3列は段差なし。4列目から段差がつく 座席は千鳥配列。最後列でも舞台まで約25m 2階席 189席(5列) 正面は視界良好。両サイドはバルコニー席 3階席 220席(6列) 急勾配。最前列は落下防止の手すりが視界に入る サイドバルコニー席 舞台に近いほど見切れが大きい サイドバルコニー席 2列目の椅子付立見は座ると隠れる 計1,187席(標準配置時)/建物の5階から10階を使う3層構造 2011年1月開館/客席床の昇降で形状が変わる

ステージ
1階席
2階席
3階席
バルコニー席

公表されている座席情報をもとに作成したイメージ図です(実際の席割りは公演により変わります)

正式名称 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
収容人数 最大約1,200席(基準勾配)/標準配置で1,187席
開館 2011年1月11日
設計 香山アプル総合・アプルデザイン設計共同体
舞台 舞台開口16.4m/舞台巾38.6m/舞台奥行31m
オーケストラピット あり(奥行2.9mから5.7mまで可変)
客席の特徴 床が昇降し、基準勾配・急勾配・平土間などに変形
所在地 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町281

ここからはフロアごとの見え方を、実際の投稿とあわせて見ていきましょう。

1階席からの見え方

1階は24列778席で、全体の3分の2近くを占めるメインのフロア。舞台から最後列までの距離は約25mに収まっています。

床の作りにはクセがあり、前の3列までは段差がなく、4列目から段差がつくという構成。さらに座席が千鳥に配置され、前の人の頭が真正面に来にくくなっています。

ふだんは頭で舞台が隠れるのを避けて通路側に座るという方が、KAATではセンターを選んだという投稿。10列目は視界良好という評価がはっきり出ています。

写真には座席から見た緞帳が写っており、舞台の開口部がまるごと視界に収まっているのが分かりますね。段差と千鳥配列がきちんと効いている証拠でしょう。

いっぽうで、1階には見え方が変わる席も存在します。両端に配置されたサイドA席がそれ。

2枚のうち1枚目が舞台側、2枚目が客席側を撮った写真。舞台をかなり斜めから見る位置ながら、距離そのものは近いことがよく分かります。

2枚目には赤い座席が段状に積み上がる客席全体と、その上に張り出したバルコニーが写り込んでいます。劇場の立体的な構造を掴むのにちょうどいい1枚。

「見切れも思ったより良かった」という評価は、裏を返せば見切れ自体は発生するということ。角度がつくぶん、舞台の手前側は死角になりやすいと考えておきましょう。

2階席からの見え方

2階は5列189席とコンパクト。1階後方より2階のほうが見やすいという声もあるエリアです。

2階A1列の下手側から、広角・柵入り・望遠の3パターンで撮り分けた投稿。舞台全体と客席がすっぽり視界に収まっているのが1枚目から読み取れます。

「オペラグラス無しでも平気だった」という感想が出るくらいの距離感。2階最前列は視界良好という評価も、写真とセットで見ると納得できますね。

ただし「例の柵」という言い回しにあるとおり、2階にも手すりは存在します。撮り方によっては柵が視界に入る位置ということ。

この投稿者が「真横にあるバルコニー席は立ち見席なら時として有り」と書いている点にも注目したいところ。同じ2階でも、正面とサイドでは見え方がまったく違います。

3階席・バルコニー席からの見え方

3階は6列220席。急勾配で「落ちそうで怖い」という感想が出るほどの傾斜がついています。

距離そのものは思ったより遠くなく、全体を俯瞰できるという評価。いっぽうで最前列には落下防止の手すりという落とし穴があります。

3階最前列のほぼセンターから撮られた2枚。1枚目は舞台全体を高い位置から捉えた構図で、視界の広さそのものは申し分ありません。

問題は2枚目。背もたれに体を預けると、落下防止パイプで舞台の床面が横一直線に隠れてしまうという指摘です。

「3列目以降、最低でも2列目のほうが舞台が見えないということはない」という結論も添えられています。3階を取るなら最前列を避けるという、一般的な感覚とは逆の判断が正解になるわけですね。

そしてこの劇場で最も注意が必要なのが、両サイドのバルコニー席。

椅子に座った状態と立った状態を撮り比べた、実用性の高い投稿。1枚目では木製の手すりが画面を横切り、舞台のかなりの部分を覆っています

「2列目の椅子付立見席は座ると舞台の3割から半分が隠れる」という指摘は、まさにこの写真どおり。椅子が付いていても実質は立ち見席と考えるべきでしょう。

加えて「1列目なら舞台から遠い方が観やすい」という順番も覚えておきたいポイント。バルコニーでは舞台に近いほど角度がきつくなり、見切れが激しくなります。

さらに厳しい体験談も出ていました。

「見切れるなんてものじゃない」という言葉が重い投稿。手すりの鉄骨がセンターを塞ぎ、隙間から演者の体の一部が見える程度という報告です。

「舞台の半分くらい見えなかった」「もう二度とこの席は買わない」といった声も複数出ており、3階サイドのバルコニー席は上級者向けと割り切るのが安全。

注釈付きの席として案内されることがほとんどなので、購入前に注釈の内容を必ず読んでおきましょう。

KAATで見やすい席は?

ここまでの情報をもとに、エリアごとの特徴をまとめました。

エリア 近さ 見やすさ 特徴
1階 1〜3列 中央 段差なし。見上げる角度で首も疲れる
1階 4〜9列 中央 段差が出始める。近さ優先ならここ
1階 10〜18列 中央 本命エリア。10列目は視界良好との声
1階 19列〜 中央 最後列でも約25m。双眼鏡があると万全
1階 サイドA席 近いが角度がつく。手前側に死角が出る
2階 正面 1列目 肉眼でも十分。全体を俯瞰できる好位置
2階 正面 後方列 柵が視界に入る場合あり
3階 正面 2列目以降 × 急勾配だが視界は広い。双眼鏡は必須
3階 正面 最前列 × 落下防止パイプで舞台の床面が隠れる
サイドバルコニー席 × 見切れが激しい。舞台に近いほど厳しい

いちばんのおすすめは1階の10列目から18列目あたりの中央ブロック。段差と千鳥配列が効いて、舞台全体が無理なく視界に収まります。

次点は2階正面の1列目。1,200席規模の劇場で最も俯瞰が効く位置であり、肉眼でも表情が追えたという証言があるバランスの良い席です。

推しの表情を最優先するなら1階の4列目から9列目。ただし1列目から3列目は段差がないため、前の人の背丈に運を委ねる形になりますね。

避けたいのは両サイドのバルコニー席と3階正面の最前列。どちらも手すりという物理的な障害物が視界に入ります。

KAATは劇場の構造そのものが立体的なぶん、席による当たり外れが大きい会場。注釈付き席と表示されていたら、内容を読んでから判断するのが鉄則です。

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KAAT神奈川芸術劇場へのアクセス

住所 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町281
みなとみらい線 「日本大通り駅」3番出口から徒歩約5分
みなとみらい線 「元町・中華街駅」1番出口から徒歩約8分
JR・市営地下鉄 「関内駅」から徒歩約14分
駐車場 65台(公演により利用できない場合あり)

最寄りはみなとみらい線の日本大通り駅。3番出口から徒歩5分ほどで、道もほぼ一本道です。

NHK横浜放送局と同じ建物に入っており、ホールの客席があるのは5階から10階という構造。エレベーターやエスカレーターでの移動時間も見込んでおきましょう。

山下公園や中華街が徒歩圏なので、開演前後の時間はつぶしやすいエリア。館内にもカフェが入っています。

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