人間誰しもが憧れる能力の一つにショートスリーパーが挙げられる。
ショートスリーパーとは睡眠時間が極端に短い人のことで
芸能人や偉人などでもショートスリーパーの人は多く存在する。
睡眠時間が短い分、時間を有効活用できる能力となっているが、
ショートスリーパーになれる方法は存在するのだろうか。
また、ショートスリーパーの人は短命で寿命が短いという声をよく聞くが、
その情報は正しいのだろうか。
ショートスリーパーの定義とは?
まず、そもそもショートスリーパーとはどのような人のことを指すのか、
人間の睡眠には以下の3つのタイプが存在し、
- ショートスリーパー(睡眠時間:6時間未満)
→日本人全体の5〜8% - バリアブルスリーパー(睡眠時間:6〜10時間)
→日本人全体の80〜90% - ロングスリーパー(睡眠時間:10時間以上)
→日本人全体の3〜9%
上記を見ると、ショートスリーパーは睡眠時間が6時間未満の人を指すことがわかる。
しかし、2016年に厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査結果の概要」の調査結果によると、
日本人の平均睡眠時間は6時間〜7時間という調査結果になっており、
ショートスリーパーに近い人が多いように思える。
ただ、この調査結果は満足に睡眠時間を取れていないことを表しており、
6時間〜7時間という睡眠時間に多くの人が満足していない。
だが、ショートスリーパーの人は6時間未満の睡眠時間でも
質の高い睡眠によって通常の人と同じ睡眠時間を取っているような能力を持っており、
中には睡眠時間が3時間未満など極端に短い人も存在する。
ショートスリーパーになる方法は基本的になし!
ショートスリーパー以外の人からすると、とても憧れる能力であるが、
普通の睡眠時間の人がショートスリーパーの人のように極端に睡眠時間を短くすると、
激しい眠気に襲われ、集中力が続かないだけでなく、
体の修復も完全に行われず、体調を崩しやすくなってしまう。
なので、根性論で睡眠時間を短くすることは可能かもしれないが、
ショートスリーパーの人のようなパフォーマンス等を継続して発揮することはまず無理な話だ。
ショートスリーパーは短命で寿命が短いのは本当なのか?
このような恵まれた能力であることから、
ショートスリーパーは睡眠時間が短い分、体への負担が大きいため、
短命で寿命が短いとされている。
これはナポレオンなどの偉人がショートスリーパーだったという情報と
早くに生涯を閉じている(ナポレオンは享年51歳)ことからだと思われる。
しかし、芸能人を例に見てみると、
明石家さんまさんやみのもんたさんなどは3時間ほどしか睡眠時間を取らないことで有名だが、
短命というわけではなく、現在も幅広い活躍をしている。
また、ショートスリーパーが短命であるという調査結果も特に発表された形跡がないため、
ショートスリーパー=短命or寿命が短い
というのは誤った情報であると個人的に考えている。
ただ、先ほども述べた根性論で睡眠時間に制限を加えている場合は、
体のメンテナンスが行き届かず、短命になる可能性は十分にあると考えている。
ショートスリーパーになる方法は睡眠の質を上げること
先ほど、ショートスリーパーになる方法はないと説明したが、
それは睡眠時間が3時間未満など極端な例の場合であり、
睡眠の質を改善することによって
多少睡眠時間を削っても今までと変わらないパフォーマンスを発揮することは可能である。
その方法は人間の睡眠の仕組みを理解する必要がある。
まず、人間は就寝中、下記の図のようにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返している。
- レム睡眠→体は休んでいるが、脳は働いている状態。
- ノンレム睡眠→体は働いているが、脳は休んでいる状態。
のことを指し、人間はノンレム睡眠の時間が多いほど、
体力が回復すると考えて良い。
要は、このノンレム睡眠の時間が多くなれば、
少ない睡眠時間でも通常の人と同じ量の回復ができるというメカニズムであり、
ショートスリーパーの人は極端にノンレム睡眠の時間が多いのである。
まとめ
ショートスリーパーになる方法は遺伝的な要素が強いため、
現代では不可能ではあるが、ノンレム睡眠の時間を増やし、
睡眠の質を増やすことで近づくことができる。
また、ショートスリーパーが短命という話はあくまで噂レベルであり、
少ない睡眠時間でも質の高い睡眠をとっているため、
それが原因で短命や寿命が短いということは考えられない。
私自身もショートスリーパーには非常に憧れているが、
無理な睡眠時間の制限は体に悪影響であるため、
上記のリンク先の記事の方法などに挑戦して、
少しずつ睡眠時間を削る方法をとっていってほしい。
コメントを残す