乗り物に乗っている時に具合が悪くなった経験はありませんか?
ドライブの最中などに急になる乗り物酔い。
頭痛や吐き気などが突然起こったら楽しい気分も台無しになってしまいますよね。
中には、乗り物酔いが3日ほど治らないという方、
または大人になっても乗り物酔いが続くという方もいるかと思います。
実は、それは病気の可能性があるのです。
まずは、乗り物酔いの原因や対処法について紹介していきましょう!
乗り物酔いになるメカニズム
乗り物酔いとは、乗り物の揺れ、加減速の繰り返しが
三半規管を刺激することによって引き起こされます。
三半規管と耳の内部にある耳石器という部分で
体の位置・揺れやスピードをとらえてその情報を脳に送るのですが、
乗り物による不規則な動きが過度に起きると脳への情報が過剰になってしまうのです。
そうすると脳が情報を処理しきれなくなり、
循環器や消化器をコントロールしている自律神経の働きが乱れてしまうことによって
乗り物酔いの症状を招いてしまいます。
では乗り物酔いにはどのような症状があるのでしょうか?
乗り物酔いの症状には段階があり、
まずは前兆として、めまい・あくび・つばなどの初期症状がみられます。
そして頭痛・顔が青白くなる・冷や汗・吐き気・胃の不快感といった症状があらわれ、
悪化すると嘔吐を引き起こす場合があるのです。
疲れや睡眠不足・車内のよどんだ空気・ガソリンなどの不快なにおい・酔うかもしれないという不安感も
乗り物酔いの原因となる可能性があるので、注意しましょう。
頭痛や吐き気などが治らない場合の対処法
乗り物酔いをしてしまった時に対処法を知らないと、
具合が悪いままになってしまいます。
そうならないためにも、対処法をいくつか知っておきましょう!
①乗り物に乗る前に酔い止めを飲んでおく
当たり前ですが事前に飲んでおくと予防になるので、
乗り物酔いが心配な方は必ず飲んでおくようにしましょう!
ちなみに私も乗り物酔いをしやすく、特に車に乗る際は必ず以下の酔い止めを必ず飲んでいます。
この酔い止めは水なしで服用でき、味もほとんどしません。
また、酔った後にも効果があるので非常に重宝しており、
私の体と合っているようで、この酔い止めを服用してから大幅に改善されています!
薬局などで普通に売っていて簡単に入手できるので
もしかしたら、あなたにも合うかもしれないので一応紹介してみました!
②乗り物酔いに効くツボを押す
- 内関→平衡感覚を正常にし、胃の不快感や吐き気、二日酔いに効果があります。
手のひらを上に向けた状態で、手首のしわの真ん中から指3本分ヒジ側に進んだところが内関です。 - 外関→自律神経を整え、疲労回復や頭痛に効果があります。
手の甲を上に向けた状態で、手首のしわの真ん中から指3本分ヒジ側に進んだところが外関です。内関の反対側にあたります。 - 築賓(ちくひん)→気持ち悪くなった時に押すと効果的です。
足の内側の、くるぶしからヒザの方に指5本分進んだところにあります。
③遠くの景色を見るようにする
動きの少ない前方が見やすいように、できれば助手席に座りましょう。
これによって脳に伝わる情報量を減らすことができます。
ちなみに私も車に乗る際はスマホなどは見ないようにして、
助手席に座らせてもらって対策しています!
④嫌な臭いを嗅がない
タバコや排気ガスの臭いはより気分が悪くなることもあるので、
できるだけ嗅がないようにしましょう。
マスクなどをするとおすすめです!
⑤ガムを食べる
大量の唾液は三半規管のバランスを整えるのに効果的です。
噛む動作を続けることによって気を紛らわす効果も期待できます。
以上のように乗り物酔いには様々な対処法があるので、
自分の体に合った対処法を理解しておくことが大切です。
中には3日間ほど乗り物酔いが治らないとの声も
ネットで乗り物酔いについて検索すると、
乗り物酔いが悪化して数日たっても治らないという方もいるようです。
どのような症状が報告されているのでしょうか?
- 車酔いをして自宅に帰って吐いた後、仮眠をとっても頭がぐるぐる回っているようで吐き気が治らない。
- 絶叫系のアトラクションに乗った後に具合が悪くなり、3日経っても気持ち悪さと頭痛が治らない。
- 満員バスで酔ってしまい、3日経ったがしっかり睡眠をとっても変わらず具合が悪い。
- 3日ほど船で過ごし、数日経っても体が揺れている感覚がする。
など、多くの方が数日続く乗り物酔いに悩まされているようです。
乗り物酔いが何日も続くと、日常生活に支障がでてしまうこともありますよね。
実はその症状はただの乗り物酔いではなく、他の病気である可能性もあるのです。
本当に乗り物酔い?他の病気の可能性も
乗り物酔いが何日たっても治らない場合は、
下船病(げせんびょう)という病気の可能性を疑ってみましょう。
下船病とは、乗り物から降りた後の体が揺れている感覚などで、
見えている景色と平衡感覚のズレが原因だと言われています。
乗り物に乗っている間に酔っているのが乗り物酔いと呼ばれ、
乗り物から降りた後の止まっている地面で酔っているのが下船病です。
これは陸酔いとも呼ばれています。
また、下船病は名前の通り、船だけではなく
エレベーターやアトラクション、地震などで発症する場合もあるようです。
症状が体が揺れている感覚だけという方もいれば、
めまい・疲労感・吐き気・頭痛などの症状が、数週間または数年間続いてしまう方もいます。
そして気をつけなければならないのが、下船病の再発。
下船病が再発してしまうと、1回目の時よりも重症化してしまうそうです。
重症化してしまうと、数年経っても体の揺れが治らず
日常生活が困難になってしまうこともあると言われています。
何科の病院に行けば良い?
下船病の可能性がある場合には、耳鼻科または脳神経外科を受診しましょう。
ですが、下船病の治療法としてはコレ!といったものはないようで、
ストレスを感じている方が多いことから抗不安薬を処方されることがほとんどだそうです。
根本的に治療できるわけではないので、
ストレスを感じないようにできるだけリラックスした生活をすることが大事なのかも知れません。
特に乗り物酔いの場合は前日の睡眠時間も重要で、睡眠時間が少ないとストレスにも影響するため、
その点をしっかりと意識して改善することが重要です。
大人になっても発症してしまうのはマズイのか
一般的に、乗り物酔いは小学校高学年になるほど増加する傾向にあり、成人すると少なくなると言われています。
もちろん大人になっても乗り物酔いをしてしまうこともありますが、
頻繁に起こったり続いたりする場合には
耳や脳に関係する別の病気が潜んでいることもあるため、注意が必要です。
早めに耳鼻科や脳神経外科を受診するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
乗り物酔いが起こるのは、耳の内部の三半規管が刺激されてしまうことが原因だったのです。
まずは、めまい・あくび・つばが出るなどの初期症状がみられ、
次第に冷や汗・吐き気・胃の不快感などの症状があらわれます。
悪化すると嘔吐を引き起こす場合もあるので、早めの対処が大切です。
対処法としては、
- 事前に酔い止めを飲んでおく
- 乗り物酔いに効くツボを押す
- 遠くの景色を見るようにする
- 嫌な臭いを嗅がない
- ガムを食べる
などがあげられます。
あくまでも一例なので、自分の体に合った対処法を見つけると良いでしょう。
乗り物酔いの状態が数日続いてしまう場合、
下船病という病気の可能性があるので注意してください。
乗り物から降りた後でも体が揺れている感覚や
めまい、頭痛、吐き気などの症状が数日続いている時には下船病を疑ってみましょう。
下船病で病院を受診する場合は、耳鼻科や脳神経外科が一般的ですが、
治療法としては抗不安薬を処方されることが多く根本的な治療にはならないそうです。
なので、できるだけリラックスした生活を過ごすことが大事なのかも知れません。
また、大人になっても乗り物酔いが頻繁に起こったり続いてしまう場合には、
耳や脳に関係する病気が潜んでいる可能性があるため注意しましょう。
早めに耳鼻科や脳神経外科を受診するようにしてくださいね!
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