ロックフェラーセンターの一角にある、1932年開業の劇場。米津玄師とYOASOBIがそれぞれ公演を行った、ラジオシティ・ミュージックホール(Radio City Music Hall)です。
収容は約6,000人。建てられた当時は世界最大の屋内劇場として売り出された場所で、いまも客席の後方からステージまで160フィート(約49m)、天井の高さは84フィート(約26m)あります。
ここで迷いやすいのが席の呼び方。アリーナのような番号ではなく、オーケストラ席と3層のメザニンという劇場式の分かれ方をしています。
この記事では座席表の構造と階層ごとの見え方、持ち込みのルール、ロックフェラーセンターからの行き方をまとめました。
ラジオシティ・ミュージックホールはどんな会場か
ラジオシティ・ミュージックホールは、6番街に面したアールデコ様式の劇場。住所は1260 6th Avenueで、ロックフェラーセンターの複合施設の一部にあたります。
公式の歴史によると、マーキー(入口の庇)は1ブロック分の長さ。壁と天井は何重ものアーチが連なる形になっていて、これがこの会場の見た目をつくっています。
内装をデザインしたのはドナルド・デスキー。当時はほぼ無名だったものの、ロビーとグランドフォワイエを通った開場初日の客を驚かせたと公式に書かれています。
そして舞台。グレートステージを囲むプロセニアムアーチは高さ60フィート×幅100フィート(約18m×30m)で、ステージは油圧エレベーターに載った3つのセクションでできています。直径43フィート(約13m)の回転盤もあります。
ロケッツのクリスマス・スペクタキュラーで知られる会場ですが、コンサートやオーケストラ公演でも使われるハコですね。
ラジオシティ・ミュージックホールの座席表|オーケストラと3つのメザニン
座席表を横から見ると、こういう造りになっています。
ラジオシティ・ミュージックホールの座席構成。オーケストラ席の後方の上に、メザニンが3層重なる
公式の座席表で分かれているエリアは次の5つ。
| エリア | 位置 |
|---|---|
| Grand Foyer / Orchestra | 1階の平土間。ステージの正面 |
| Grand Lounge | オーケストラ席の最後方 |
| First Mezzanine | 2層目。オーケストラ席の後方の上 |
| Second Mezzanine | 3層目 |
| Third Mezzanine | 4層目。いちばん上 |
列の振り方にも癖があります。A〜Zまで行くと、次はAA〜ZZという2文字の列になる方式です。
つまり「Row K」と「Row KK」は別の列。チケットを見るときは、アルファベットが1文字か2文字かを必ず確かめてください。
公演によっては、ステージ前にピット(演奏者用のスペース)を設ける配置になります。その場合はオーケストラ席の最前の数列が無くなるので、同じ「Row C」でもステージまでの距離が変わる点に注意ですね。
オーケストラ席からの見え方
1階の平土間からの眺めがこちら。
「これが私の眺めでした」という投稿。アーチの連なる天井と、そこに収まるステージという構図が分かります。
映画を生演奏付きで上映する公演も多い会場で、スクリーンを使ったときの見え方はこちら。
ステージの横幅に対して客席が正面から向き合う形なので、1階の中央寄りならスクリーンも舞台も自然に視界に入ります。
メザニン席からの見え方
メザニンは3層。オーケストラ席の後方から上に積み重なっています。
ロード・オブ・ザ・リングをオーケストラの生演奏付きで観たときの1枚。あの何重ものアーチと、オレンジに照らされたステージが収まっています。
客席全体の雰囲気はこちら。ニューヨーク・フィルハーモニックの公演です。
横に広がるというより奥行きのある造りなので、上の層に行くほど距離が出ます。ただし天井が高く視界は開けているため、圧迫感はありません。
オーケストラ公演だと、この会場の音の良さを評価する声が多いのも特徴ですね。
ラジオシティ・ミュージックホールで見やすい席と見え方
| エリア | 距離 | 視界 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Orchestra 前方 | 非常に近い | ◎ | ピットが入る公演では最前列が変わる |
| Orchestra 中央 | 近い | ◎ | 舞台と正面から向き合う位置 |
| Grand Lounge | 中くらい | ○ | 1階の最後方。メザニンの張り出しが頭上にくる |
| First Mezzanine | 中くらい | ◎ | 見下ろす角度。舞台全体が収まる |
| Second Mezzanine | やや遠い | ○ | 演出全体を把握しやすい |
| Third Mezzanine | 最も遠い | △ | いちばん上。双眼鏡が欲しくなる |
迷ったらオーケストラ席の中央か、First Mezzanineの前方。距離と視界のバランスがこのあたりで取れています。
天井のアーチごと会場を眺めたいなら、むしろメザニンのほうが絵になるという選び方もありますね。
持ち込みルールと禁止物
マディソン・スクエア・ガーデンと同じ運営なので、ルールもほぼ共通です。
| バッグ | 透明でなくてよい。ただし座席の下に収まること。幅22インチ×高さ14インチ×奥行9インチを超えるものは不可 |
|---|---|
| 荷物預かり | なし。バッグもコートも預けられない |
| 飲食の持ち込み | 不可。給水機は館内の各所にある |
| カメラ | ビデオカメラ、一脚、三脚、自撮り棒、録音機器、望遠・ズームレンズ付きのプロ用カメラは不可 |
| ベビーカー | 折りたためて座席の下に収まるものなら可。クリスマス・スペクタキュラーなど一部の公演では無料で預かってもらえる |
| 年齢制限 | 多くの公演で制限なし。18歳未満は保護者の同伴が強く推奨されている |
劇場なのでコートを持っていく季節が多いはずですが、クロークはありません。冬のニューヨークだと悩ましいところ。
気になることがあればGuest Relations(212-465-6225)に事前に聞いておきましょう。
アクセスと基本情報
公式が案内しているのは2つのルート。50丁目/ブロードウェイで降りて東へ2ブロック歩くか、47-50丁目/ロックフェラーセンターで降りて北へ2ブロック上がる形になります。
グランドセントラル駅に着いた場合は、1駅西の5番街-ブライアントパークまで行ってアップタウン方面に乗り換え。
ペンシルベニア駅(マディソン・スクエア・ガーデンの真下)からなら、東へ1ブロック歩いて34丁目/Avenue of the Americasからアップタウン方面へ。ニュージャージーからのPATHは33丁目で接続します。
バスはMTAのM5・M6・M7・M27/M50がロックフェラーセンター/50丁目まで。
| 正式名称 | Radio City Music Hall |
|---|---|
| 所在地 | 1260 6th Avenue, New York, NY 10020 |
| 開業 | 1932年 |
| 収容人数 | 約6,000人(座席数6,013席という表記もある) |
| 座席の種類 | Grand Foyer / Orchestra/Grand Lounge/First・Second・Third Mezzanine |
| 舞台 | プロセニアムアーチ 高さ60フィート×幅100フィート。油圧エレベーター3基と直径43フィートの回転盤 |
| 客席の寸法 | 後方からステージまで160フィート。天井の高さ84フィート |
| 問い合わせ | Guest Relations 212-465-6225 |
ラジオシティ・ミュージックホールのよくある質問
「Row K」と「Row KK」は違う席ですか
違います。この会場はA〜Zまで行ったあと、AA〜ZZという2文字の列が続く方式。チケットのアルファベットが1文字か2文字かで、まったく別の場所になります。
メザニンは何層ありますか
3層あります。下からFirst Mezzanine、Second Mezzanine、Third Mezzanineの順に重なる造りですね。
Grand Loungeはどこですか
オーケストラ席の最後方にあたるエリア。1階の後ろ寄りなので、頭上にメザニンの張り出しがくる位置になります。
荷物を預けられますか
預けられません。バッグは22×14×9インチ以内で、座席の下に収まることが条件。コートを預ける場所も無いので、冬は着たまま座ることになります。
飲み物を持ち込めますか
外部からの飲食物は持ち込めません。給水機は館内の各所にあるので、空のボトルを使う形になりますね。
マディソン・スクエア・ガーデンと同じ運営ですか
同じ運営です。そのため持ち込みのルールや問い合わせ先も共通になっています。会場の構造はまったく違うので、座席表についてはマディソン・スクエア・ガーデンの座席表と見え方をどうぞ。
双眼鏡は必要ですか
Third Mezzanineなら用意したいところ。奥行きのある劇場なので、上の層からだと表情までは追いにくくなります。
準備がまだの方へ
席の位置が分かったら、次は渡航の準備です。アメリカはアジアの会場と違って、入国の手続きが1つ増えるんですね。
ESTAの申請を忘れずに
観光で短期滞在する場合、ビザの代わりにESTA(電子渡航認証)が必要になります。
外務省によると申請料金は2026年1月1日以降で1人40.27米ドル。認証を受けると2年間有効で、その前にパスポートが切れる場合はパスポートの期限までとなります。
申請は渡米日の72時間以上前が推奨されています。公演の予定が決まったら早めに済ませておきましょう。
公式サイトは esta.cbp.dhs.gov の1つだけ。外務省も「無許可の第三者による模倣サイトや、手数料を請求する偽のメール」に注意するよう呼びかけています。
ニューヨークのホテルはどこで取る?
会場はロックフェラーセンターの一角。ミッドタウンのど真ん中なので、歩いて帰れる距離にホテルがいくつもあります。
会場から近いホテル3つ
Warwick New York
65 W 54th St, New York, NY 10019/会場から約320m・徒歩4分
3軒のなかで会場にいちばん近い位置。セントラルパークの南側にも歩いていける立地です。
The Peninsula New York
700 5th Ave, New York, NY 10019/会場から約640m・徒歩9分
5番街沿いの高級ホテル。奮発したいときの選択肢になります。
Hotel Edison
228 W 47th St, New York, NY 10036/会場から約640m・徒歩9分
タイムズスクエアの劇場街にある老舗。ミッドタウンのなかでは価格を抑えやすいほうですね。
距離はGoogleマップの徒歩ルートで測った値です。ニューヨークは年間を通して宿が高く、公演日が重なるとさらに上がります。日程が決まったら早めに確保しておきましょう。
現地でスマホを使うには
アメリカでの通信も、まず今の契約で足りるかを確認しましょう。
ahamoはアメリカ本土もハワイも海外データ通信の対象です。月30GBの範囲で追加料金なしに使えます(2026年12月1日からは40GB)。
ただし海外で最初に通信した日から15日目の日本時間0時以降は最大128kbpsに制限され、データを追加購入しても帰国するまで解除されません。短期の渡航なら問題にならない条件ですね。
楽天モバイルもアメリカ本土・ハワイとも対象で、毎月2GBまで無料。超過後は最大128kbpsになり、1GB 500円でチャージできます。
それ以外のキャリアの方や、地図・翻訳・配信をたっぷり使いたい方はeSIMが手軽でしょう。JAPAN&GLOBAL eSIMのアメリカ&ハワイのプランは1日あたりの料金で、次のようになっています。
| プラン | 1日あたり |
|---|---|
| 無制限 | 1,110円 |
| Daily 2GB | 810円 |
| Daily 1GB | 530円 |
| Daily 500MB | 390円 |
購入後90日以内にQRコードを読み込んでインストールし、インストール後30日以内に使い始めるという条件。公演が決まった時点で買っておけます。
双眼鏡は何倍を選べばいい?
約6,000人と劇場としては大きいので、Third Mezzanineからだと表情までは追えません。
奥行きのある造りなので、Second Mezzanineでもステージまでの距離はそれなり。持っていくかどうかで満足度がはっきり変わるところ。
どの倍率を選ぶかは双眼鏡は何倍が必要か|会場・席種別の倍率早見表にまとめました。席が決まってから読むと判断しやすいでしょう。
まとめ
ラジオシティ・ミュージックホールは、1932年から続く約6,000人の劇場。オーケストラ席の上にメザニンが3層重なる、劇場式の座席構成になっています。
チケットを読むときの注意は、列がA〜ZのあとAA〜ZZと続くこと。1文字と2文字を見間違えると、席の位置がまるごと変わってしまいます。
持ち込みのルールはマディソン・スクエア・ガーデンと共通で、荷物預かりがありません。席が決まったら、宿と通信の準備に取りかかりましょう。
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