ハリウッド・ボウルの座席表と見え方|ベンチ席とボックス席が分かれる17,500人の野外会場

YOASOBIが日本人アーティストとして初めて単独公演を行い、久石譲のコンサートにジブリファンが詰めかけた会場。それがロサンゼルスのハリウッド・ボウル(Hollywood Bowl)です。

1922年から続く野外会場で、収容は17,500人。

ここで最初に知っておきたいのが、同じ「指定席」でも席の中身がまったく違うということ。

テーブル付きのボックス席もあれば、背もたれのない木のベンチもあります。チケットを取るときにどのエリアかを分かっていないと、当日になって驚くことになりますね。

この記事では座席表の構造とエリアごとの見え方、食べ物とお酒を持ち込める珍しいルール、そしてBowl Shuttleでの行き方をまとめました。

ハリウッド・ボウルはどんな会場か

ハリウッド・ボウルは、ハリウッドの北側の谷あいにある野外音楽堂。ロサンゼルス・フィルハーモニックの夏の本拠地でもあります。

公式の歴史によると、LAフィルがこの場所で最初のコンサートを開いたのが1922年7月。指揮はアルフレッド・ハーツでした。

いまのすり鉢状の客席ができたのは1926年。3エーカーぶんの斜面を削って段々の客席を作り、当時は18,000席だったと記録されています。

現在の公式表記は17,500席。日本でいえば横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナと同じくらいの規模感になります。

屋根があるのはステージだけ。あの貝殻のような形のシェルがこの会場の象徴で、客席の側は完全に露天です。

そして公演は雨天決行。傘は持ち込み禁止で、降ってきたらポンチョやレインコートで乗り切ることになります。

ハリウッド・ボウルの座席表|ステージ前から最上段まで

座席表は以下のとおり。ステージを中心に、エリアが同心円状に広がっていく形です。

ハリウッド・ボウルの座席表STAGEPOOL CIRCLEGARDEN BOXESTERRACE BOXESSUPER SEATS(中央)/両隣 K・J・G・Fベンチ席 P・N・M・Lベンチ席 U・T・S・R・Qベンチ席 X・W・V(最上段)RAMP E・H/SIDE BOXESRAMP A・D/SIDE BOXESセクション Eセクション D▲ テラスボックスの隣から最上段までは、段差のある木のベンチ席

ハリウッド・ボウルの座席構成。ステージ前のプールサークルから、最上段のX・W・Vまで段々に広がる

エリアごとの中身は次のようになっています。

エリア 席の形 位置
Pool Circle テーブル席 ステージの真正面。購入者は専用のダイニングが付く
Garden Boxes ボックス席 プールサークルの外側
Terrace Boxes ボックス席 ガーデンボックスの外側。ここまでがボックス
Super Seats スタジアム型の椅子 客席の中央。カップホルダー付き
セクション K・J・G・F ベンチ スーパーシートの両隣
セクション P・N・M・L ベンチ その1段上
セクション U・T・S・R・Q ベンチ さらに上
セクション X・W・V ベンチ 最上段

ここで押さえておきたいのがボックス席の中身。公式の説明ではキャンバス張りの折りたたみ椅子が4人または6人のグループで並び、木の仕切りで囲まれているとあります。

つまり日本のアリーナのような固定席ではなく、テーブルを囲む小部屋のような作り。持ち込んだ食事を広げられるのはこのタイプの席ですね。

一方、テラスボックスの隣から最上段までは全部ベンチ。木のベンチで、公式によるとおよそ30年ごとに板を交換しているそうです。

両脇にはRAMP A・D・E・Hとサイドボックスがあり、D・Eという大きなセクションも左右に控えているのが特徴ですね。

車椅子席の場所

車椅子席は会場の各所に分散しています。公式が示している場所は次のとおり。

エリア 場所
ガーデンボックス 643、944
ランプ A、E
サイドボックス東 307〜309、407〜409、507〜509
サイドボックス西 374〜376、475〜477、575〜577
スーパーシート 最後列
セクション D・E・F1〜3・G2・J2・K1〜3の最後列(F3とK3は最後の2列)

同伴者席は同じ列に最大3席まで買い足せます。車椅子・準自立・同伴者向けのチケットは、全体で最低200席が用意されているとのこと。

ボックス席からの見え方

テラスボックスを取った人の投稿がこちら。ボックスが並ぶエリアからステージを見た写真が入っています。

テーブルを囲む形なので、前の人の頭で視界がふさがれにくいのが利点。シェルまでの距離もまだ近く、演奏者の動きが肉眼で追える範囲です。

日本人アーティストの出演例としては、ピアニストの藤田真央がLAフィルと共演したときの写真が分かりやすいですね。

オーケストラ全体とシェルが1枚に収まる距離感。クラシックの公演だと、このくらいの位置が音のバランスもいいとされます。

ベンチ席からの見え方

スーパーシートから上はベンチが中心。まず客席の上のほうから撮った写真を見てみましょう。

段々になった客席と、その先に小さく見えるシェル。谷の斜面をそのまま客席にしているので、上に行くほど見下ろす角度が強くなります。

では本当の最後列はどう見えるのか。Googleストリートビューで最後列からの眺めを確認した人がいました。

シェルはかなり遠く、スクリーンがないと表情までは追えない距離。ただし視界をさえぎるものがないので、ステージ全体と演出は見渡せます。

端のブロックについては、日本人の来場者が率直な感想を書いていました。

「指定した座席がめちゃ端っこだったんだけどしっかり音楽聴けた」とのこと。野外で音響設備が整っているぶん、端でも音は届くという評価ですね。

逆に前方が取れたときの雰囲気はこちら。

山に囲まれた夜の野外会場という、この会場ならではの景色。シェルのライトアップも含めて、座席の良し悪しだけでは語れない魅力があります。

ハリウッド・ボウルで見やすい席と見え方

エリア 距離 視界 座り心地
Pool Circle 非常に近い ◎ テーブル席。もっとも高い
Garden Boxes 近い ◎ ボックス。食事を広げられる
Terrace Boxes 中くらい ◎ ボックス。ここまでが仕切りあり
Super Seats 中くらい ◎ 背もたれとカップホルダーあり
K・J・G・F/P・N・M・L やや遠い ○ 木のベンチ。背もたれなし
U・T・S・R・Q 遠い ○ 木のベンチ
X・W・V 最も遠い △ 木のベンチ。最上段

迷ったらテラスボックスかスーパーシート。距離と座り心地のバランスがここでいちばん取れています。

長い公演で腰が心配な人は、背もたれのあるスーパーシートを優先したほうが無難でしょう。

食べ物とお酒を持ち込める会場

ハリウッド・ボウルがほかの会場と大きく違うのがここ。公式のハウスルールで、自分の食べ物の持ち込みが歓迎されていると書かれています。

お酒については条件付き。LAフィル主催の公演ならワインとビールを持ち込めます。

一方、外部主催のリース公演ではアルコールの持ち込みは不可。カレンダーやイベントページに「Special House Rules Apply」と表示されているのがその印になります。

つまり同じ会場でも、公演によってルールが切り替わるわけですね。行く公演がどちらなのか、先に確認しておきましょう。

持ち込めるもの 食べ物/未開封のペットボトル飲料(1リットル以下)/空の水筒(場内の給水所で補充できる)/ワインとビール(LAフィル主催公演のみ)
持ち込めないもの ガラス製品(ドリンクグラスを含む)/アルミ缶/椅子/傘/レーザーポインターやグロースティック/タブレットやノートパソコン/ドローン/看板/スーツケース類
カメラ 着脱式・伸縮式レンズのカメラは不可。三脚や一脚も不可。自撮り棒とGoProも不可
バッグの大きさ 幅15インチ×高さ15インチ×長さ22インチ以内。座席の下に収まること。ピクニックバスケットとクーラーボックスも同じ寸法

注意したいのが、禁止物を預かってくれるサービスが無いこと。ゲートで止められたら、車に戻すか処分するしかありません。

クーラーボックスを持っていくなら、座席の下に入る大きさかどうかを家で測っておくと安心です。

アクセスと基本情報

会場に一般の駐車場はあるものの、台数が限られていて積み重ね式(stacked)のため早退ができません。公式も事前購入を強く勧めています。

レンタカーで行くより、現実的なのはシャトルを使うルートでしょう。

地下鉄とBowl Shuttle

いちばん簡単なのはMetro B線のHollywood/Highland駅で降りる方法。そこからOvation Hollywoodで無料のBowl Shuttleに乗り換えます。

無料になる条件はMetroのTAPカード、またはGoMetro往復パスの提示。持っていない場合でもシャトル自体は乗れて、LAフィル主催公演なら往復9ドルです。

シャトルは公演の2時間半前から15〜20分ごとに出て、最終便は開演時刻に出発します。

Park & Ride

郡内の各地にある駐車場から、決まった時刻にバスが出るサービス。往復料金はLAフィル主催公演が10ドル、リース公演が12.45ドルです。

当日に駐車場で払う場合は、どちらも1人15ドルの現金。釣銭が用意されていないので、ちょうどの金額を持っていきましょう。

配車サービス

UberやLyftの乗降場所はLot C(パープル)。アプリには6655 Odin St., Los Angelesと入れるよう案内されています。

なお近隣の住宅地への路上駐車は禁止で、違反すると高額の切符を切られます。

正式名称 Hollywood Bowl
所在地 2301 N Highland Ave, Los Angeles, CA 90068
最初の公演 1922年7月(ロサンゼルス・フィルハーモニック)
収容人数 17,500席
座席の種類 Pool Circle/Garden Boxes/Terrace Boxes/Super Seats/ベンチ席(K〜X)
最寄り駅 Metro B線 Hollywood/Highland駅(Ovation HollywoodからBowl Shuttle)
開場 公演の2時間前。90分前の到着が推奨されている
雨天 決行。傘は禁止、ポンチョとレインコートは可

ハリウッド・ボウルのよくある質問

お酒は持ち込めますか

LAフィル主催の公演ならワインとビールを持ち込めます。外部主催のリース公演では不可で、イベントページに「Special House Rules Apply」と出ているものがそれにあたります。

ベンチ席は背もたれがありませんか

ありません。テラスボックスの隣から最上段までは木のベンチです。長時間の公演で腰に不安があるなら、背もたれのあるスーパーシートかボックス席を選ぶほうが安心でしょう。

折りたたみの椅子やクッションは持ち込めますか

椅子は公式の禁止物に入っています。クッションについてはハウスルールに記載がないため、必要なら事前に会場へ確認してください。

雨が降ったらどうなりますか

公演は雨天決行です。傘は持ち込めませんが、公演中に降り始めた場合はポンチョとレインコートが認められています。

車で行けますか

行けますが、駐車場は台数が限られたうえに積み重ね式で、公演が終わるまで車を出せません。事前購入が前提と考えてください。

子どもは入れますか

年齢制限はありません。2歳以上はチケットが必要で、チケットの座席に座って静かに聴けることが条件になります。2歳未満はチケット不要です。

双眼鏡は必要ですか

ベンチ席の上のほうなら用意したいところ。17,500人規模の野外会場なので、最上段からだと表情までは追えません。

準備がまだの方へ

席の位置が分かったら、次は渡航の準備です。アメリカはアジアの会場と違って、入国の手続きが1つ増えるんですね。

ESTAの申請を忘れずに

観光で短期滞在する場合、ビザの代わりにESTA(電子渡航認証)が必要になります。

外務省によると申請料金は2026年1月1日以降で1人40.27米ドル。認証を受けると2年間有効で、その前にパスポートが切れる場合はパスポートの期限までとなります。

申請は渡米日の72時間以上前が推奨されています。公演の予定が決まったら早めに済ませておきましょう。

公式サイトは esta.cbp.dhs.gov の1つだけ。外務省も「無許可の第三者による模倣サイトや、手数料を請求する偽のメール」に注意するよう呼びかけています。

ロサンゼルスのホテルはどこで取る?

ハリウッド・ボウルは谷の中にあり、会場のすぐそばにホテルはありません。実際の選択肢はハリウッド大通りの周辺になります。

この一帯ならBowl Shuttleの乗り場であるOvation Hollywoodが徒歩圏。シャトルに乗ってしまえば会場まで一本です。

会場に向かいやすいホテル3つ

Loews Hollywood Hotel
1755 N Highland Ave, Hollywood, CA 90028/628室

ハリウッド・アンド・ハイランドの交差点に建つ大型ホテル。公式サイトが「ハリウッド・ボウルまで徒歩圏内」と書いており、Bowl Shuttleの乗り場もすぐそばになります。

The Hollywood Roosevelt
7000 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90028/300室

1927年開業の老舗で、チャイニーズ・シアターの向かい。歴史のある建物に泊まりたい人向けですね。

Mama Shelter Los Angeles
6500 Selma Avenue, Los Angeles, CA 90028

ハリウッド大通りの1本南にあるデザインホテル。屋上にバーがあり、公演前後の時間をつぶしやすい立地です。

ハリウッド周辺は観光の中心地で、公演日が重なると料金が跳ね上がります。日程が決まったら早めに確保しておきましょう。

アゴダでロサンゼルスの宿

現地でスマホを使うには

アメリカでの通信も、まず今の契約で足りるかを確認しましょう。

ahamoはアメリカ本土もハワイも海外データ通信の対象です。月30GBの範囲で追加料金なしに使えます(2026年12月1日からは40GB)。

ただし海外で最初に通信した日から15日目の日本時間0時以降は最大128kbpsに制限され、データを追加購入しても帰国するまで解除されません。短期の渡航なら問題にならない条件ですね。

楽天モバイルもアメリカ本土・ハワイとも対象で、毎月2GBまで無料。超過後は最大128kbpsになり、1GB 500円でチャージできます。

それ以外のキャリアの方や、地図・翻訳・配信をたっぷり使いたい方はeSIMが手軽でしょう。JAPAN&GLOBAL eSIMのアメリカ&ハワイのプランは1日あたりの料金で、次のようになっています。

プラン 1日あたり
無制限 1,110円
Daily 2GB 810円
Daily 1GB 530円
Daily 500MB 390円

購入後90日以内にQRコードを読み込んでインストールし、インストール後30日以内に使い始めるという条件。公演が決まった時点で買っておけます。

アメリカのeSIMを見る

双眼鏡は何倍を選べばいい?

17,500人の野外会場なので、ベンチ席の上のほうからだと表情までは追えません。

スーパーシートでも、シェルまでの距離はそれなりにあります。持っていくかどうかで満足度がはっきり変わるところ。

どの倍率を選ぶかは双眼鏡は何倍が必要か|会場・席種別の倍率早見表にまとめました。席が決まってから読むと判断しやすいでしょう。

まとめ

ハリウッド・ボウルは、1922年から続く17,500人の野外音楽堂。ステージ前のテーブル席から最上段の木のベンチまで、エリアによって座り心地がはっきり分かれます。

日本のアリーナと同じ感覚でチケットを取ると、背もたれのないベンチだったということが起こりがち。座席表のどのエリアかを必ず確かめてから買いましょう。

食べ物とお酒を持ち込めるのもこの会場ならでは。席が決まったら、宿と通信の準備に取りかかりましょう。

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