今、ネット上を中心に2017年5月13日に
九州や福岡の博多で大きな地震が起きると話題になっている。
これは立命館大学の高橋学教授が予言した内容が
「週刊女性」に記事として掲載されており、
具体的な日付を予言していることから信ぴょう性が高いとされ、
広く拡散されていると思われるが、
この予言は本当に的中する可能性はあるのだろうか。
また、未来人の予言についても併せてご紹介していきたい。
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未来人の地震の予言について
まず、初めに未来人の予言について説明する。
ここでいう未来人とはおそらく、2062年からやって来た未来人のことを指しており、
某掲示板で東日本大震災などを的中させる書き込みを残したとされる、
いわゆるタイムトラベラーとして巷では有名な人物のことだろう。
ただ、ネット上では毎回地震予知の情報が流れるたびに
この未来人というキーワードが表示されており、
昨年5月17日に南海トラフ地震が起きるとネットで話題になったのだが、
その際も未来人が予言したと話題になっていた。
しかし、現に南海トラフ地震は発生しなかったことから
それらの情報は全てデマだったことがわかるため、
ネットでよく見られる未来人の予言は信ぴょう性が無く、
信用しない方が良いだろう。
5月13日に地震が起きると予言した根拠
5月13日に大きな地震が起きると予言している
高橋学教授がどういう根拠を持って予言しているのかを以下にまとめてみた。
- 大地震の発生は突然起きるものではなく、あるパターンが存在する。
- 地震がほとんどなかったところでM3~4クラスの地震が数回発生する。
- その後、約60日間の静穏期が訪れる。
- 次にM2~4クラスの地震が発生。
- その半日後から3日後にかけて大地震が発生する。
- それに当たる日が5月13日。
実際に、3月に福岡県内でM3〜4クラスの地震が数回発生しているため、
確かに条件としては当てはまっているのが確認できる。
さらに、3月の地震発生の震源地から
福岡県の博多に大地震が起きるのではないかとしているのである。
5月13日の地震発生はデマなのか
今回掲載された記事のニュアンスを読み取ると、
5月13日に大地震が起きるというよりは、
5月13日前後に大地震が起きる可能性が高いというふうに読み取れる。
なので、この高橋学教授は自身のデータに基づいて警告しているというだけであって、
デマを流そうとしているわけではないことがわかる。
ただ、
高橋学教授は直近では
昨年12月28日の茨城県北部地震(M6.3)と
今年2月19日の千葉県北東部地震(M5.4)を言い当てた。
などという紹介のされ方をしていることで
この教授の予言は必ず的中するものだと錯覚してしまう。
しかし、現在の技術において、
地震を正確に予知する方法は確立されていないため、
この予言がデマか本当かは実際に当日にならないとわからないのが現状である。
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高橋学教授の予言は外れていることも
高橋学教授が過去にどのような予言をしているのかを調べてみたが、
やはり外れている予言も存在した。
- 2016年6月4日千葉・茨城で、
2ヶ月後を中心に1ヶ月の前後幅で、M7以上の地震が起きる。
→大きな地震は発生していない。 - 2016年7月31日長野北部~新潟上越地方で
M5以上の地震が起き、1週間~1ヶ月が危ない。
→大きな地震は発生していない。
さらに、高橋学教授は2015年10月に
今後1〜2年のうちに大噴火が起きそうな10火山として
- 十勝岳(北海道)
- 雌阿寒岳(北海道)
- 八甲田山(青森県)
- 秋田焼山(秋田県)
- 栗駒山(岩手・宮城県境)
- 蔵王山(宮城・山形県境)
- 吾妻山(福島県)
- 日光白根山(栃木・群馬県境)
- 草津白根山(群馬・長野県境)
- 浅間山(長野・群馬県境)
の10火山を挙げているが、
期限が2017年10月までとはいえ、小噴火さえも起きていないのが現状である。
また、高橋学教授は今回紹介された女性自身以外の週刊誌にも度々登場しており、
自分を売り込んでいるものと思われる。
今回、5月13日に福岡県の博多に大地震が発生する噂の根拠となった記事には
地震が的中した輝かしい経歴しか記載されていなかったため、
予言を全て的中させているかのように錯覚しがちだが、
この情報を見ると、あまり意識しすぎて不安に感じることはないだろう。
ただ、これを機にまだの方は地震の対策をしっかりと考えておく必要があり、
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仮に今回の地震の予言がガセで終わったとしても、
震災に対してしっかりと対策するきっかけになれば良いのかなと感じた。
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