外出先で突然鼻水が止まらなくなってしまって困ったことはありませんか?
ハウスダストなどのアレルギーをお持ちの方はもちろん、
花粉症の症状で春の訪れを感じてしまう方も多くいらっしゃることと思います。
そのように、何らかのアレルギーや風邪の引き始めなどという原因が既に分かっている場合は、
ティッシュや薬など事前準備をして出かけられますよね。
しかし、風邪の症状などの心当たりがないのに突然鼻水が止まらなくなると本当に焦ります!
私も幼い頃にアレルギー性鼻炎と診断されてから、お守りのように市販薬とポケットティッシュを持ち歩いています。
思い返してみると、なかなか止まらなくて困ったな…と思う時の鼻水って、
水みたいにポタポタたれてきたり透明でサラサラしている鼻水なんですよね。
一方、黄色っぽい色をしてドロッとしている鼻水の時もあります。
このように、鼻水の状態が違ってくる理由は一体何なのでしょうか?
そして、家でも外出先でも試せる止まらない鼻水を止める方法は?
鼻水が1週間以上続いている場合は要注意!?
今回はそんな鼻水について調べてみました!
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鼻水の種類にはどのようなものがある?
鼻水には大きく分けて二つの種類があります。
一つは透明でサラサラとした水っぽい鼻水で、もう一つは黄色や黄緑っぽいドロッとした鼻水です。
鼻水がどうして出ているのかという原因やその時の体調によって、鼻水の状態は変わってきます。
まずこの二つの鼻水の違いから見てみましょう。
①水のようなサラサラ鼻水
粘り気が少なく、水のようにポタポタたれてくることもあることがこの鼻水の特徴です。
このサラサラ鼻水が出る時は次の原因が考えられます。
- アレルギー性鼻炎
- 風邪の引き始め
- 気温の急な変化
- 空気の乾燥
このサラサラ鼻水は、細菌やアレルギー物質などの外敵を排出する役割を担っています。
外敵を洗い流して体の外に排出しやすくするために、粘度が低い水のような状態なのです。
また、寒い屋外と暖かい部屋などを行き来した時や空気が乾燥している時に
鼻の粘膜を守ろうとして出る鼻水もこのタイプです。
②黄色く濁ったドロッと鼻水
黄色や黄緑色の色が付いていたり白く濁っていて、ドロッとしているのがこの鼻水の特徴です。
また、鼻水に嫌な臭いがあることもあります。
このドロッと鼻水は、本格的に風邪の症状が出ている時など細菌に感染している時に出る鼻水です。
体内では白血球がウイルスや細菌と戦っており、やっつけた細菌などの死骸によって色が付いています。
また、死滅した細菌やウイルスと鼻水が混ざり合い、粘り気のあるドロッとした状態になっています。
このように、その時の体調や鼻水が出ている原因によって鼻水の状態が変わってきます。
鼻水を止めるためには、まず鼻水の状態をよく観察して改善法を検討しましょう!
なぜ鼻水が止まらないのか
ではなぜ、なかなか止まらない鼻水が出てしまうのでしょうか?
鼻水は身体を守るために分泌されるもので、
鼻水が止まらないということは身体が外敵と戦っている真っ最中であるということでもあります。
皆さんは鼻水が1日にどのくらい身体で作られているかご存知でしょうか?
なんと、鼻水は1日あたり約1リットル~2リットルも作られています!
想像した以上に大量の鼻水が作られていて、身体を常に守っているのですね。
通常であれば、作られた鼻水は喉の方に流れて循環と吸収を繰り返しています。
しかし、ウイルスやアレルギー物質、その他のゴミなどの異物が鼻の中に入った時には
それらを体外に排出するために鼻に流れ出る、という仕組みです。
また、鼻の中が乾燥したり寒暖差の激しい環境に身を置いた時にも、粘膜を守るために
鼻の方へと流れていきます。
このように、身体に何も異変がない時には鼻水は大量には出ない仕組みになっているので、
鼻水が止まらないということは身体を守ろうとしている証であり、以下の原因を解消していく必要があります。
原因として考えられること
1.風邪の引き始め
風邪の引き始めにはドロッとした鼻水は出ず、大量のサラサラの鼻水が出ることがほとんどです。
今まさにウイルスを身体の外に排除しようと戦っています。
2.アレルギー症状
風邪の引き始めと同様に、アレルギーの原因(=アレルゲン)を体外に排出しようとして大量の鼻水が出ます。
3.血管運動性鼻炎
アレルギー性鼻炎と似ていますが、花粉やハウスダストなどのアレルゲン以外にも
タバコの煙や臭いなどに反応して大量の鼻水が出てしまうことがあります。
アレルギー症状のように特定のアレルゲンがない場合は血管運動性鼻炎と呼ばれます。
お酒を飲み過ぎた時など、物質的な原因がない時にも発症します。
そして、空気の乾燥や寒暖差を感じたときも血管運動性鼻炎を発症することもあります。
アツアツのラーメンを食べ始めた時に急に鼻水が出てしまう事がありますよね。
そういえばラーメン屋さんにはティッシュが用意してありますし!
これは熱い湯気や空気がいきなり鼻から入ってくることを身体が防ごうとして、急に鼻水が出てしまうという仕組みです。
また、暖かい室内から寒い屋外に出た時も鼻の中の急激な乾燥を感知して、粘膜を守るために鼻水が出ます。
外出先でできる!鼻水を止める方法6選!
水っぽいサラサラ鼻水はなかなか止まらなくて大量に出てしまうことが多いので、
外出先や電車の中、食事中や会議中など人がいる場面で鼻水が止まらないと困りますよね!
そんな時に試してほしい、外出先でも簡単にできる鼻水を止める方法をまとめてみました!
また、自宅で鼻水が止まらない時にできる対策もまとめましたので併せてご覧ください。
①しばらく口に含んで飲み物を飲む
ただ水を飲むだけで…?そう思われた方も多いと思います。
鼻水を止めたい時にはここにちょっとしたコツがあります。
それは、水やお茶をしばらく口に含んでから飲み込むという方法です!
水やお茶を口に含んでから1分くらい口に含んだままにして飲み込むことを意識しましょう。
口の中に水分がたくさんある状態を保つことで、鼻から外に出ていこうとする鼻水が喉の方へ誘導されやすくなり、
鼻から出る鼻水の量を落ち着かせることができます。
会話をしなくてはいけない場面だとタイミングが難しいですが、
誰かが喋っている時に聞き役に回りながらコッソリ実行してみましょう!
②鼻水を止めるツボを押す
鼻水を止める効果のあるツボがいくつかあります。
そのツボをしばらく刺激することで大量の鼻水を落ち着かせることができます。
鼻水を止めるのに効果的なツボ3つ
- 目頭と鼻の付け根の骨の間のくぼみ「晴明(せいめい)」
- 頬骨と鼻の骨の間のくぼみ「こうりょう」
- 小鼻の横のくぼみ「迎香(げいこう)」
この3つのツボを⑴から⑶の順番でそれぞれ押していきましょう。じっくりゆっくり押すのがポイントです。
押して気持ち良いなと感じるポイントを探り、痛みを感じない程度の力でじんわり押しましょう!
③ペットボトルを脇に挟む
鼻水の量やタイミングは自律神経がコントロールしており、
脇を刺激することで自律神経を整える効果があります。
その方法として500ミリリットルのペットボトルを、
鼻水が出てしまっている鼻の穴と反対の脇にしばらく挟むという方法があります。
もしお手元にペットボトルが無い場合は、指でじんわりマッサージするように刺激してみましょう。
④鼻の穴の中を洗ってみる
私も鼻がムズムズしたり鼻水が止まらないときにはよくやっている方法です。
よく「鼻うがいをする」とネットで見かけるのですが、
確かに鼻うがいは効果があるものの外出先でやるのは結構大変だしコツが要りますよね。
そこで、苦し紛れに鼻の穴の中をしっかり濡らした指で拭うように洗ってみたところ、
鼻水が結構緩和されることに気が付きました!
これなら女性でもメイクの崩れを最小限に抑えられますし、外出先でもトイレでこっそりできます。
もし、男性やメイクをしていない時でしたら、顔までジャブッと洗ってみると鼻に入ってしまう異物を洗い流せるのでより効果的です!
もちろん鼻うがいの方がより効果的なので、できる方はぜひやってみてください。
⑤特殊な方法で深呼吸する
こちらはショック療法の一種で一時的なものではあるものの、
ある方法で深呼吸することで鼻水が止まりやすくなります。
その方法は、鼻をつまみながら口で深呼吸し、限界まで吸って息を止められる限界で吐き切るというものです。
この方法で深呼吸をしばらくしていると鼻水が落ち着いてきます。
⑥マスクにアロマを垂らす
アロマオイルの中には鼻水を止める効果のあるものがいくつかあります。
マスクに垂らしてから着用することで異物やウイルスもシャットアウトできるので一石二鳥です!
鼻水に効果のあるアロマ
- ペパーミント
- ラベンダー
- ユーカリ
- ティートゥリー
以上のようなスッキリ系のアロマオイルが効果的です。
また、市販にもアロマを含ませたマスクが売っていますので、市販のものを常備しておけばより手軽に実践することができます。
自宅で出来る、より効果的な方法4選!
次に、自宅で簡単にできるより効果的な方法をまとめてみました!
①首と鼻を温める
電子レンジでホットタオルを作り、首と鼻に当てて温めます。
血行が良くなると鼻水の症状が落ち着いてくるためです。
肩こりの解消やお顔の毛穴を開いて汚れが出やすくなるという効果もあるため一石三鳥ですね!
②ショウガ湯を飲む
ショウガには身体を温める効果があるため、鼻水の改善に効果的です。
風邪の引き始めにも持ってこいの方法です!
③レンコンを食べる
レンコンのレチンという成分には、鼻の粘膜を守る効果があります。
こちらは即効性はありませんが、意識して日常的にレンコンを食べることで健康な鼻の環境を保つことができます。
鼻水の症状が良く出てしまう人や、鼻にかさぶたがよくできてしまう人にはおすすめの食材です。
また、レンコンなどの根菜はアレルギー体質を改善する効果がありますので、
アレルギー性鼻炎の方にとっても意識的に食べ続けたい食材です。
④ストレッチをする
ストレッチのような軽い運動をすることで身体の血行が良くなり、鼻に集中している水分が分散しやすくなります。
廻りを良くすることは鼻水の改善の他にも多方面で健康に良いので毎日の日課にしたいですね!
鼻水が止まらない時には逆効果なこと
鼻水が止まらなくて困ったときに間違った対処法をしてしまうと、逆効果でさらに長引いてしまうこともあります。
今やっているその対処法は本当に効果的なものでしょうか?
鼻水が止まらないときにこんなことをしてしまうと逆効果なので要注意です!
①薬に頼り切る
鼻水が止まらないからと言って、自己判断で風邪薬を服用していませんか?
安易に風邪であると決めつけてしまうのは大変危険です!
もしも鼻水の原因が風邪ではなかった場合に、
風邪薬では根本的な解決にはなりません。まずは原因を特定しましょう。
また、寒気や発熱の症状が出ていたとしても市販の総合風邪薬を初期から服用するのも要注意です。
市販薬は鼻水の症状だけではなく、幅広く風邪の症状に効くように作られているため、
軽い症状の時に服用すると薬が強すぎてしまうことがあるのです。
病院で受診をして先生に処方してもらう方が安心で効果的ですが、
薬を飲むよりもまずは身体を温かくして睡眠をしっかりとるなど自己治癒力を高める方が良いでしょう。
さらに、アレルギー性鼻炎用の薬を継続して飲み続けることも要注意です。
薬は症状を緩和するだけであって、アレルギー体質自体を治してくれるわけではありません。
薬はどうしてもという時のお守りとして考え、まずはアレルギー体質の改善を意識して食事や生活を見直していきましょう!
②一気に強く鼻をかむ
止まらない鼻水にイライラしてしまいますが、鼻を思いっきり強くかんでしまうと中耳炎になりやすくなってしまいます。
鼻水は少しずつ小分けにしてかむようにしましょう!
③お酒を飲む
「鼻水が出たときには身体や鼻を温めると良い」と先ほど申し上げましたが、
お酒を飲んでポカポカしよう!というのは逆効果です!
風邪の時はもちろんですが、花粉症などのアレルギー性鼻炎の場合も飲酒は控えましょう。
というのも、お酒を飲むと体内で炎症を起こす成分であるヒスタミンが増えてしまうからです。
このヒスタミンが増えると更に身体が自分を守ろうとして、くしゃみや鼻水が出てしまいます。
また、アルコールを摂取すると水分不足になりやすく、鼻の粘膜が乾燥しやすくなります。
断り辛い仕事の飲み会の時は飲み過ぎに注意してくださいね!
1週間以上鼻水が続く場合は病院で受診を!
お医者さんの意見によると、風邪の鼻水の症状が出る期間は1週間程度です。
花粉症やハウスダストによる鼻水はもう少し長引くようで、約1週間~4週間以内としているお医者さんが多いようです。
そして、1週間以上続いている鼻水の症状は市販薬での改善は難しいとしているお医者さんが多いので、
もし鼻水が1週間以上続いている場合には酷くならないうちに病院で受診しましょう。
また、鼻水の様子や体調の異変にも注意が必要で、
鼻や喉の方から嫌な臭いがしたり食べ物の味や匂いが分かり辛く感じた場合にも病院での受診が必要になります。
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まとめ
鼻水が止まらないとせっかくの楽しいお出かけも楽しめませんし、
電車の中やレストランなど人目のある中で鼻をかむのも恥ずかしくて困りますよね。
鼻水には2種類の特徴があり、サラサラで透明な鼻水は風邪の初期症状やアレルギー性鼻炎、
寒暖差や乾燥が原因になっている時に出やすく、
黄色や黄緑など色のあるドロッとした鼻水はウイルスに感染した時に出やすいという違いがあります。
サラサラで透明な鼻水は異物を外に排出しようとしたり、
乾燥や寒暖差から身体を守ろうとしている時に出る鼻水なので、なかなか止まりにくく大量に出てしまうという特徴があります。
出先でもできる鼻水を止める方法は、水を口にしばらく含んでから飲み込んでみたり、
鼻水を止めるツボや脇の下を刺激する、ペパーミントやラベンダーなどのアロマをマスクに垂らして着用するなどが効果的です。
1週間以上鼻水の症状が治まらないときは重篤化する前にお医者さんに相談しましょうね!
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